そらりすめも

LSI 9200シリーズへファームウェアをクロスフラッシュする

2024-03-08

SAS2カードに対するファームウェアのクロスフラッシュ

以前第三世代のカードに対してクロスフラッシュを行ったので今度は第2世代のカードに対してファームウェアを焼いていきます。

今回は秋葉で手に入れた富士通OEMのD2607です。

https://marcan.st/2016/05/crossflashing-the-fujitsu-d2607/

こちらにこのカードに関する解析情報が書いてあります。

単純にsas2flashを使って書き換えることはできないようでした。

こちらのツールを使うとPCI VID/PIDを無視してファームウェア/SBRのフラッシュを行えるようなのでこちらを使っていきます。

https://github.com/marcan/lsirec

lsiutil -e

でカードの編集モードに入ります。

まずカードの選択が出るのでカードを選択します。

そして

  1. Upload FLASH section

  2. Complete (all sections)

と選んでファームウェアのダンプを作成します。

次に

  1. Dump all port state

  2. Show port state summary

でWWIDや設定などを表示します。

WWIDは書き換えた後に必要なのでメモを取っておきましょう。

  1. Erase non-volatile adapter storage

  2. FLASH、

  3. Persistent manufacturing config pages

でNVRAMとFLASHのデータを消去します。

でトップのメニューにもどり

  1. Download firmware (update the FLASH)

  2. Download/erase BIOS and/or FCode (update the FLASH)

でファームウェアを書き込みます。

つぎはlsirecを利用してSBRを編集していきます。

lsirec 0000:01:00.0 readsbr sbr_backup.bin

で、現在のSBRをダンプします。

python3 sbrtool.py parse sbr_backup.bin sbr.cfg

で、バイナリ形式からテキスト形式に変換します。

Interface mode (iMR: 0x10, IR/IT: 0x00)

らしいので、IR/ITモードのカードに変更するために

Interface = 0x00

に変更しましょう。

またPID/VIDを見て動作するソフトウェアを利用する場合、そのあたりもうまく変更しておきましょう。

編集した後に

python3 sbrtool.py build sbr.cfg sbr_new.bin

でSBRをビルドして

lsirec 0000:01:00.0 writesbr sbr_new.bin

でカードにSBRを書き込んだら完了です。

システムを再起動したのち、書き換えが成功していれば

lsiutil -e

で書き換えたデバイスが表示されるはずです。

書き換えたデバイスを選んだ後

  1. Change SAS WWID

でWWIDを書き換えたら作業終了です。

ファームウェアへのリンク

9212_4i4e_Package_P20_IR_IT_FW_BIOS_for_MSDOS_Windows.zip

9211-8i_Package_P20_IR_IT_Firmware_BIOS_for_MSDOS_Windows.zip

broadcom 検索


comments powered by Disqus